矢内原美邦プロジェクト『青ノ鳥』

パフォーミング・アーツカンパニー「ニブロール」の
矢内原美邦さんのソロプロジェクト『青ノ鳥』を観てきました。
ニブロールはひょんなことから知ったのですが、やっていることが
想像がつかなくて前から観てみたいと思っていたのでした。

今回は劇場が小さいので早めにチケット予約を‥と
聞いていたのですが、STスポットはほんとに小さかった！
長方形のスペースの縦一辺と横一辺に簡易的な座席を
2段に作っただけ。エコノミー症候群になるんじゃないかと
思うくらいぎゅうぎゅうにつめて座ってました。
（矢内原美邦さんのブログに写真がのってる）

で、内容はどうだったかというと一言で言えば「圧倒される」かな。
演劇でもあり、ダンスでもあり、映像でもあり、ライヴでもあって、
じゃあ何かと問われれば何にもあてはまらない。型があって型がない
熱くもあり冷たくもあり自由自在に変容する水のような舞台でした。

何が起こるのかどうなるのかまったく予想がつかなくてドキドキして、
目がまわるくらい（目が追いつかない‥）あの狭いスペースで
いろんなことが起こるのでどこを見ればいいのかわからない(笑)
ほんとに何がどう面白いのか表現できないんだけど面白かった！！！

表現にはいろんな形や色や光や音や温度があるものだと思う。
言葉は言葉だけどいつも同じではなくその時どきで違ってくる。
発せられる言葉、流れる言葉、見える言葉、聴こえてくる言葉、
それらはすべて表現するもの、観るものによって違うのだなぁと。
言葉だけじゃなくていろんなものすべてがね。

形は全然違うけど、ものすごく創作意欲を触発されました。
観ていてずっとウズウズした。
私も自分なりにいろいろ表現していきたいな。

［独り言］
・女はかわいければ‥の台詞についうなずいてしまった。（自爆）
・ミナミノさんがヤマダさん（共に役名）の額を叩いた音が
　小気味好くて思わず‥笑い
・スリッパを見た瞬間からすごい気になっていたけど、後から
　ちゃんとオチ(?)があってすっきり。
・目があと２つくらい欲しかった。いろいろ見逃したような気がする。
・そしてついついヤマダさんばかり観てしまったような気がする。
・アップで手を見る映像に何故だかゾクッとした。

すごく貴重な時間になりました。